2021年10月、コロナ禍の真っ只中で、私は娘を産みました。
面会制限があり、夫が立ち会えたのはたった30分。
それでも私は、あの日のことを「怖かった記憶」としてではなく、「豊かな体験」として持ち帰ることができました。
それを可能にしたのが、東京マザーズクリニック(TMC)の完全無痛分娩でした。
なぜ東京マザーズクリニックを選んだのか
産院選びで私が絶対に譲れなかったのは、「完全無痛」であることです。
痛みにとても弱い私は、片っ端から無痛分娩を行なっている産院を調べました。
無痛分娩を謳っていても、「陣痛が来てから麻酔をする」「土日は対応していない」「子宮口5cmまでは麻酔をしない」という産院は少なくありません。
東京マザーズクリニックが他と違うのは、24時間365日、和痛ではなく「極力痛みを感じない」無痛分娩を目指している点です。
美容PRとして、エビデンスと費用対効果を重視する私にとって、その姿勢は信頼に値するものでした。
東京マザーズクリニックの費用が高いことはわかっていた。
それでも、最終的にTMC以外の選択肢は考えられませんでした。
【計画無痛分娩】前日入院——バルーン、麻酔、点滴

計画無痛分娩のため、出産予定日の前日に入院しました。
この日に行われる処置が、後の「痛みランキング」に直結します。
バルーン挿入(子宮口を広げるための処置)、硬膜外麻酔のカテーテル挿入、点滴の管挿入——これらが翌日の出産に向けた準備です。
処置が終わったら、あとは早く寝るだけ。
「明日、娘に会える」という実感は、その夜まだ薄くて、どこか現実感のないまま眠りにつきました。
出産当日——早朝から始まった、静かな時間
翌朝早くから陣痛促進が始まりました。
麻酔はすでに入っています。
「陣痛が来ている」とモニターの数字では見えるのに、鋭い痛みはない。
お腹がぐるぐると動くような感覚と圧迫感、それと麻酔の副作用で体が痒くなることはありました。
でも「耐える」という感覚とは全然違う。
大半の時間は眠くて、うとうとしながら過ごしていました。
途中、先生が破水の処置をしてくれました。
痛みはなく、「ぶちん」という音と、緩いお湯のような感覚だけ。
こんなにあっさりしたものなのか、と拍子抜けするくらいでした。
コロナ禍で、夫は病院の近くで待機していました。
立ち会いが許されたのは30分だけ。それでも、その時間がとても心強かった。
前の出産が重なっていたこともあり、子宮口が全開になってからもしばらく部屋で待機することになりました。通常より分娩室に移るタイミングが遅かったようです。でも、痛みがないから「早くして」という焦りがない。ただ静かに、娘が来るのを待っていました。
午後2時頃、娘が生まれた
分娩室に移ってから、いきみました。
麻酔で下半身の感覚がないため、うまくいきめているのかわからない。
それでも看護師さんの指導のもと4、5回いきんだところで、娘は生まれました。
分娩室には夫がいました。
30分という限られた時間の中で、娘の産声を一緒に聞くことができた。
泣くかと思っていたけれど、涙は出ませんでした。
ただ、冷静に観察していた。赤ちゃんってこんなに赤いんだ。本当にお腹の中に入っていたんだ。不思議な静けさの中で、娘を見ていました。
会陰を縫われながら、実家の親とテレビ電話をしました。
「生まれたよ」と画面越しに娘を見せられる余裕が、あの日の私にはありました。痛みがなかったから、できたことです。
【TMC無痛分娩】正直な「痛みランキング」

東京マザーズクリニックで無痛分娩を検討している方が最も知りたいのは、「本当に痛くないのか」という一点だと思います。正直に書きます。
1位:後陣痛(こうじんつう) 出産後の子宮収縮の痛みです。これが一番きつかった。出産そのものより、産後に来るこの痛みの方が上でした。無痛分娩でも、ここはカバーされません。強めの鎮痛剤は貰えます。
2位:会陰切開の傷の痛み 出産後、傷の痛みが残ります。お手洗いや座るたびに感じる痛みで、産後1、2週間はきつかったです。
3位:バルーン挿入 子宮口を広げるための処置。挿入時のズキンとする痛みと、その後広げている間の鈍痛はありましたが、耐えられないレベルではありませんでした。
4位:点滴の管挿入 普段の採血より強めのチクッとした痛みですが、麻酔テープを使用してくれるので一瞬です。
5位:硬膜外麻酔の麻酔 背中から腰の脊髄近くの隙間に麻酔のカテーテルを背中に入れる処置。場所が場所だけに怖さはありましたが、チクッとした痛みで痛み自体はそこまででした。
番外編:出産そのもの 麻酔のおかげで、ほぼゼロでした。「いきんでください」と言われてもいきめているのかよくわからないくらい、下半身の感覚がない状態で出産しました。
入院中の環境——イソップの香りと、心を癒す食事

東京マザーズクリニックの入院生活で、もう一つ忘れられないのが食事と環境です。
バスルームにはイソップのアメニティが完備されていました。産後のボロボロな体で、それでも「ちゃんと自分を扱ってもらっている」という感覚があった。
食事は、ホテルのような豪華さとは少し違います。滋味深く、体に染み渡るような丁寧な料理。おやつも手作りで、量もたっぷり。
そしてロイヤルコペンハーゲン、イッタラ、クチポールといった一流ブランドの食器とカトラリーで供される食事は、「産院の食事」という概念を完全に覆すものでした。東京マザーズクリニックの食事については別記事でまとめます。
産後——スタートラインが違った
出産翌日、産後特有の筋肉痛がありませんでした。陣痛によって力んで踏ん張り続けた全身の疲弊も、寝不足による消耗も。もちろん産後の体であることには変わりないけれど、「出産で体を使い果たした」という感覚がなかった。
それだけで、娘との最初の数日間の過ごし方が変わりました。ボロボロの状態でスタートするのと、ある程度の余力を持ってスタートするのとでは、同じ「産後」でも全然違う。
産後待ち受ける未知の子育てには、私の場合あの余力が必要でした。
4年経った今、思うこと
娘は今、4歳になりました。
東京マザーズクリニックで出産した時のことを思い返すとき、痛みの記憶がありません。代わりにあるのは、動画に収めた娘の産声。会陰を縫われながらした実家へのテレビ電話と、不思議な静けさの中で娘を観察していたあの時間の記憶です。
出産を「豊かな体験」として記憶できたことが、その後の育児にどれだけ影響したか。産後のスタートラインが違ったことが、産後の回復にどれだけ貢献したか——それは数字では測れないけれど、私には確かに感じられることです。
東京マザーズクリニックを選んでよかった。
3年経った今も、その気持ちは変わりません。
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