「命の選別」と葛藤した私が、それでもNIPTを受けた理由——ヒロクリニック東京駅前院の記録

未分類

産院でNIPTについて触れられたのは、一度だけでした。

「こういう検査もありますよ」という程度で、積極的に勧められるわけでもなく、詳しい説明もありませんでした。当時、産院での本格導入はまだ進んでいなかったようで、私はどこか「自分には関係のない、遠い世界のこと」として聞き流していました。

最初に動いたのは、夫でした。 「NIPTについて調べてみたんだけど、受けてみたらどうかな」 そう言われたとき、正直なところ戸惑いがありました。

NIPTという検査があることは知っていても、それは「高齢出産の人」や「リスクが高い人」が受けるものという、勝手な先入観があったからです。

「育てられるの?」という問いから、目を逸らせなかった

夫の言葉をきっかけに向き合い始めたとき、自分の心の奥にずっと蓋をしていた問いがあることに気づきました。

「もし、赤ちゃんに疾患があったら、私は育てられるのか」

NIPTをすることは、「命の選別になるんじゃないか」という罪悪感もありました。検査を受けることで、何かを「決断」しなければいけない状況になるのが怖かった。受けなければ、その問いに向き合わずに済む。

でも、向き合わないまま残りの妊娠期間を過ごすことは、私にはできませんでした。 不安を抱えたまま過ごすより、知った上で準備をしたい。それが私なりの答えでした。命の選別ではなく、自分と赤ちゃんのための「準備」。そう自分の中で落とし込むまでに、少しの時間が必要でした。

なぜ「ヒロクリニック」を選んだのか

受けると決めてから、美容PRという職業柄、成分やエビデンスを読み解く時と同じような感覚で調査を始めました。

決め手になったのは、**「自分に必要な検査を冷静に絞る」**という視点です。 NIPTで検出できる疾患には限りがあり、全ての障害をカバーできるわけではありません。それを知った上で、私は自分が最も不安を感じていたダウン症(21トリソミー)を中心に確認できるプランで十分だと判断しました。

「網羅すれば安心」というわけでもない。自分なりに納得できるまで調べた結果、以下の理由でヒロクリニックを選びました。

  • 検査が国内で行われていること
  • 東京駅から数分という、行きやすい立地
  • 口コミが比較的安定しており、価格設定が明確だったこと

当時、20万円前後のプランを選択しました(※現在は価格改定されている可能性があるため、最新の料金は公式サイトをご確認ください)。

当日の記録:個室で完結する、無駄のないプロセス

東京駅から数分、ビルの8階。 エレベーターを降りると、そこは病院というよりは業務的でシンプルな、無機質な空間でした。

受付スタッフや看護師さんは、想像していた白衣の医療機関とは少し違う、フランクな雰囲気の方が多かった。それがかえって緊張をほぐしてくれた。

受付を済ませると、簡単に仕切られた個室へ案内されます。問診票を記入して看護師に渡し、タブレットでNIPT検査や疾患についての動画を視聴。その後、誓約書にサインをして医師との面談へ。問診票をもとに簡単な確認が行われ、そのまま同じ部屋で採血まで完結しました。

入り口の待合以外では他の患者さんと顔を合わせることもなく、すべてが個室の中で完結するプライバシーへの配慮に、このクリニックの「機能性」を感じました。

夫がそばにいてくれたことも、思った以上に大きな支えになりました。クレジットカードでの決済を済ませ、所要時間は1時間もかかりませんでした。

NIPTの結果を待つ数日間と、その後の景色

帰り道から、もうスマホの通知が気になっていました。 仕事中も、家にいる間も、頭の片隅にはずっと「もし陽性だったら、私はどうするんだろう」という問いが居座っていました。受けると決めた時に覚悟したはずなのに、待っている間はやはり不安の方が大きかったです。

NIPTの結果は、陰性。

通知が来た瞬間、思わず声が出ました。 「陰性」という、たった二文字の言葉が、数日間の重苦しい空気を一気に溶かしてくれました。 ほっとした、という言葉だけでは足りないほどの安堵感。と同時に、NIPT検査をやはり受けてよかったと強く思いました。不安を抱えたまま過ごすより、知った上で前を向けた方が、私には合っていたのです。

NIPTを受けることを迷っている人へ

「命の選別」という言葉は、今も簡単には消えません。正解があるとも思っていません。 ただ、NIPTを利用して「知る」という選択をしたことで、私は残りの妊娠期間を少し軽くなった気持ちで過ごせました。

NIPTを受けるかどうか、どこで受けるか、どのプランにするか。 葛藤があるのは当たり前です。でも、**「自分はなぜ受けたいのか、受けたくないのか」**を夫婦で徹底的に話し合った時間は、NIPT検査そのものよりも、これから親になる私たちにとって大切なプロセスだったのかもしれません。

迷っている誰かの、何かの参考になれば幸いです。

※本記事は私個人の体験記録です。NIPTの受検については、医師や専門家にご相談の上、ご自身で判断されることをおすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました